ドクターコラム

Doctor column

血糖測定センサーが足りないときはどうする?保険のルールと対処法を解説

「センサーが次の診察まで足りない」
「もう少し多くもらえませんか?」

糖尿病治療で自己血糖測定器やフリースタイルリブレを使用している患者さんから、
このようなご相談をよくいただきます。

実は、血糖測定に使用するセンサーや測定チップは健康保険のルールによりお渡しできる数が決められています。

そのため、ご希望があっても追加でお渡しできない場合があります。

今回は、血糖測定センサーの仕組みと、足りなくなった場合の考え方について分かりやすくご説明します。


【自己血糖測定(指先で測るタイプ)の場合】

自己血糖測定器で使用するセンサー(測定チップ)は、
医師が指示した測定回数に応じた数のみ処方できます。

例えば、
1日1回測定 → 30日分で 30枚(1箱)
1日2回測定 → 30日分で 60枚(2箱)

このように、指示された回数以上のセンサーをお渡しすることは保険上できません。


【フリースタイルリブレの場合】

フリースタイルリブレは、次のような保険ルールがあります。

・センサー 1個で14日間使用
1か月に最大2個まで処方可能

そのため、1か月で使用できる期間は最大28日分となります。

診察日までの日数によっては、数日分足りなくなる場合があります。


【次の診察までセンサーが足りない場合】

保険のルールにより、診察日までの日数ぴったりのセンサーを処方できない場合があります。

その際は、

・測定回数を調整する
・センサーの使用開始日を調整する
・必要に応じて受診日を調整する

などで対応していただくことがあります。


【センサーが足りず測定できない日があっても心配いりません】

センサーが足りず、数日間血糖測定ができない場合でも、
過度に心配する必要はありません。

診察では、

・これまでの血糖値の記録
・HbA1cなどの検査結果
・診察当日の血糖値
・体調や生活状況

などを総合的に判断して治療方針を決めています。

そのため、数日間測定できなかったことで治療に大きな影響が出ることは
ほとんどありません。
安心して診察を受けていただければと思います。


【どうしても血糖値が気になる場合】

それでも血糖値が気になり、センサーを使用したい場合は
自費での購入も可能です。

ご希望の方は、診察時またはスタッフまでお気軽にご相談ください。


【センサーを上手に使うためのポイント】

センサー不足を防ぐため、次の点をおすすめしています。

・センサーの残り数を確認してから受診する
・測定回数は医師の指示通りに行う
・不足しそうな場合は診察時にご相談ください

当院では、患者さん一人ひとりの状況に合わせて血糖管理をサポートしています。
血糖測定やセンサーについてご不明な点がありましたら、お気軽に医師またはスタッフまでご相談ください。