ドクターコラム

Doctor column

痛風 高尿酸血症 について

当院では痛風の治療・2次検診を行っております。

【痛風とは】
尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。

痛風の患者数は2016年の国民生活基礎調査を元に算出すると110万人です。
痛風は生じていないが、尿酸値の数値が高い高尿酸血症の患者は1,000万人以上と推定されます。
そして、30〜40歳代男性の3割が高尿酸血症と言われております。

尿酸値9mg/dL台だと、6mg/dL未満に比べて、5年間の痛風発作発症率が40倍。尿酸値10mg/dL以上だと60倍と報告されています。


【痛風の治療法】
基本的に痛み止めで痛みが治まるのを待ち、落ち着いてから尿酸を下げる治療を始めます。
痛風の発作が再発しないように、尿酸値を6 mg/dl未満に維持して、予防する事が重要になります。
数値が安定すれば、毎月の受診や採血は不要となります。
当院では、病状が安定すれば2か月毎の受診と処方、半年ごとに採血を行って治療を継続します。

【治療の実状】
上のように書いていますが、途中で治療をやめてしまうことが大変多いです。

というのも、痛風がおさまれば痛みは無くなります。
尿酸値を下げる薬を飲んでいても、体の方には特に変化はありません。
そして、痛風や高尿酸血症も人は働き盛りの人に多く、通院を後回しするようになります。

それは、ある日突然痛風発作が生じて、仕事に数日間支障が生じるリスクを放置する事になります。

高尿酸血症の薬物治療は、高い薬剤を使用しても月額1000円程度です。
通院に要する時間は個人差がありますが、全国的には30分未満が殆どです。
そして、予約で受診した場合の診察の待ち時間の半分以上は15-30分未満と報告されています。

治療や2次検診をご検討される方は、お近くの病院または当院にご連絡ください。