[帯状疱疹とは]
帯状疱疹とは、体に痛いぶつぶつができます。通常は後遺症無く治りますが、中には治った後も痛みが続きます。
ウイルスによるものでどうこうという話は難しいので省略していますが、もう少し詳しく説明させていただきます。
帯状疱疹は日本人で80歳までに3人に1人がかかるといわれています。また、治癒後も痛みが続く場合があり、帯状疱疹後神経痛(PHN)と言われます。
帯状疱疹後神経痛(PHN)が生じる確率は、若年者では5%程度ですが、60代で20%程度、80代以上では30%以上に生じます。生じた場合は、1-2ヶ月で消失する事が多いですが、3か月以上が3割、1年以上続く場合が2割あります。
80歳までに罹患する確率の3分の1は、
1回のじゃんけんで負ける確率と同等、
100分の1のガチャを100回回して当たりが出ない確率と同等です。
実際に、自分の身に生じえる事であり、他人事ではありません。
[シングリックスの予防効果]
予防効果は、帯状疱疹になるのを防いだのは、50歳以上で約97%、80歳以上で約90%です。
帯状疱疹後神経痛(PHN)になるのを防いだのは、50歳以上で100%、80歳以上で約85%です。
また、接種後10年間経過しても予防効果の持続が期待できます。
はい、予防効果は絶大と言って差し支えありません。
[シングリックスの副反応]
打った部分の痛み、発赤、腫脹が生じる事があり、約3日持続します。
また、全身性(注射部位以外)の副反応は筋肉痛が4割、疲労感4割、頭痛が3割、発熱が2割です。
帯状疱疹は、なったからと言って死ぬ可能性がある病気ではないとされます。
しかし、当院でも患者さんが帯状疱疹になった後でワクチンを打っておけばよかったという声をよく伺います。
体験しなければつらさがわからないようです。
ちなみに私もなったことがあります。背中に出現し、じゅくじゅくと皮膚がただれ、背中を下にすると傷口が触れて痛くてたまらなかった経験があります。幸い、後遺症無く治りましたが、痕は残ったままです。
予防効果の極めて高い薬剤である反面、薬の値段も安くはありません。1回2万円の予防注射を2回打ちます。
希望があれば、ご検討の上当院へご連絡ください。